握力は手で物を握る力ですが、全身の総合的な筋力と関連しています。
握力と健康や寿命に関連する調査で厚労省が、福岡県の40代以降を対象に20年間にわたって実施した追跡調査の結果よると、握力の強さによって4段階に分けたグループのうち、握力の最も強いグループは最も低いグループよりも死亡リスクが約4割も低いという結果が得られています。
カナダのある大学の研究では、17カ国の35~70歳の約14万人について4年間にわたって握力を測定した調査があり、握力が5kg低下するごとに何らかの原因による死亡のリスクが16%増加し、脳卒中リスクが9%、心臓発作リスクが7%高くなったと報告しています。
握力が男性で30kg、女性で25kgを下回ったら要注意ということですが、大まかな目安はペットボトルのキャップを開けるのが難しくなってきたら、握力低下のサインと考えていいようです。
握力を高めるためには動画のようなダンベルなど重りを握って行う筋力トレーニングが有効ですが、握力は全身の筋力評価の指針としているわけなので、握る力だけでなく全身の筋力を意識したトレーニング、運動習慣をつけることが重要です。
まさに 健康=筋力=握力 ではないでしょうか!