今回はお尻の筋肉についてのお話です。
お尻の筋肉と言うとヒップアップ等々の見た目を意識するイメージが強いと思います。
女性に限らず、男性もキュッとしまったお尻はスーツも似合います。
お尻の筋肉は見た目の大切さ以上に、姿勢を保つ、元気に歩く等々の日常生活に非常に大切な筋肉です。
なお且つ、お尻の筋肉は身体の中でも大きな筋肉ですから、筋肉がついてくると脂肪も燃えやすくなります。
お尻の筋肉は大殿筋、中殿筋、小殿筋の3つの筋肉からなります。
大殿筋は、お尻の中で一番大きな筋肉で歩いたり走ったりする時に、足を後ろに蹴り出す動作や、下半身を安定させる役割があり、日常生活での歩行に加え階段を上がる動作やイスから立ち上がる動作などに大きく関与してきます。
中殿筋は、お尻の横にある筋肉で骨盤と太ももの大腿骨を固定する大切な筋肉であり、大殿筋が歩行の前後の動きを担うのに対し、左右のバランス、動きを担います。
歩く時に身体が左右にブレる方(特に高齢者に多い)は中殿筋が弱くなっている傾向があります。
小殿筋は、股関節のインナーマッスルで中殿筋の奥にあり、中殿筋をアシストする働きがあるため、中殿筋と同じく歩行時のバランスを担います。
この3つの筋肉が協力して上半身と下半身のつなぎ目にある骨盤を支え姿勢を安定させ、股関節を動かし歩行も支えています。
お尻を鍛えるトレーニングではスクワットをご存じだと思いますが、簡単なトレーニングとして床にうつ伏せの状態でお尻をキュッと締める感覚でお尻を支点に片足の踵を床から10~20cm程度持ち上げるだけでも大殿筋を鍛えられます。
また、床に横向きに寝てお尻の横を支点に上側になる足を同じく20~30cm程度持ち上げるだけでも中殿筋を鍛えられます。
回数は片足それぞれ上下に10~20回程度を2~3セットを目標に行ってみましょう。
緊急事態宣言で身体を動かす機会が少ないと思います、お尻の筋肉が弱らないようにお試しください。
お尻の筋肉が弱まると姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛、関節痛などのさまざまなトラブルが起きてしまう可能性があります。
お尻の筋肉を動かすことで、ヒップアップと共に快適な生活ができます。