「筋トレとジョギングは一緒にした方が良いの?」とお客様から聞かれることが多くあります。
ジョギングは有酸素運動で脂肪燃焼に良い、筋トレは無酸素運動で筋肉がついて基礎代謝が上がる。という説明がよくされていますが、結局どうすれば良いのかよく解りませんよね。


ジョギングの場合、下半身を中心に筋力は上がります。でも上半身の筋肉はあまり使いません。長時間の速いジョギングはエネルギー消費量も多いので、体内のエネルギーが不足し場合によっては筋肉を分解してエネルギーを供給することにもなります。


一方で筋トレは継続的に行うことで脂肪が筋肉に取って代わり、基礎代謝も上がることで病気への抵抗力も上がったり疲れにくくなるなどの効果があります。リバウンドしにくいカラダになるという効果もあります。しかし脂肪減少のスピードはジョギングなどの有酸素運動と比較すると遅く、一気にダイエットしたいというニーズには応えきれません。


ジョギングがお好きな方に対して「ダイエットをしながら健康な美しいカラダになりたい」というニーズにお応えするとなると、両者を適度に配分しながら行うというのが一つのお答えになるでしょう。


しかし時間は限られています。限られた時間の中で最大の効果を生み出すには、下記のようなポイントを踏まえるのが理想的とされています。


・筋トレが先、ジョギングは後に行う。
筋トレによって成長ホルモンが分泌され、脂肪が燃えやすくなる状況となった後に有酸素運動であるジョギングを行うことが効果的です。ただしあまり速すぎないスピードで10分~20分程度とします。
筋トレの前に有酸素運動を行う場合、5分程度で軽く汗が流れるくらいなら筋トレの効果が上がります。ジョギングはどちらか一方だけにしたい場合は、筋トレの後にしましょう。


・タンパク質を補給する。
ジョギングによるエネルギー消費が大きくなると前述のように筋肉を分解する可能性もあります。
特に上半身のボディラインを保ちたい方は、筋トレジョギングの直後にタンパク質をしっかり摂ることをお勧めします。プロテインドリンクやプロテインバー、チーズ、ゆで卵、お肉など手軽に摂れるものを用意してから運動に臨まれると良いでしょう。


・疲れている時は無理をしない。
筋トレとジョギングを同時にやればエネルギー消費はかなり大きくなります。疲れている時は事前に必須アミノ酸BCAAを摂取するなどカラダを酷使しないように気を付けましょう。必ずしも同時に行わなければならないということはありません。筋トレとジョギングの日を分けて行っても良いでしょう。
またジョギングが嫌いという方は、ジョギングの代わりに階段を上るクセをつけると同様に効果が上がります。


ジョギングは高齢になると膝に負担をかけます。若いうちは良いですが、将来を見据えるとウォーキングや筋トレに徐々に移行していくことを考えておいた方が良いかもしれません。