筋肉をつける食事の採り方は、多くの人が研究し書物を出していますが、問題は「それが自分の日常生活で出来るのか?」ということだと思います。

当ジムには毎日忙しく暮らしている方や、不規則な生活の方、接待等でお酒を飲まざるを得ない方、外食の多い方などがたくさんいらっしゃいます。そんな方々でも筋肉をつけるために、どのようなことに気を付ければ良いのか、お一人お一人の状況によって、細かく違うのはもちろんですが、特に重要と思うことを記載しました。

1.「戦略的な食事をする」という意識を持つ

筋肉を作るために、筋トレの効果以上に食事が大切ということを良く理解して頂くことが何より大切です。筋トレは週1回、食事は1日3回もあるのですから当然ですよね。「筋トレは食事の改善結果を維持し、元に戻らないようにするために有効」と考えて頂きたいです。したがって、忙しいから、不規則な生活だから、と諦めないで、「その中でどうすれば戦略的な食事が出来るか?」ということを一緒に考えて頂く方に筋肉は付いていきます。

例えば忙しい方や不規則な方は、朝食を採らない方が多いですが、朝食は筋肉を付けるためには大変重要です。なぜ朝食が食べられないのか?どうしたら効果的な朝食が短時間で食べられるか?を分析します。

働き盛りのAさんの場合、夜の食事を改善することで朝食が採れるようになりました。Aさんは毎晩21時か22時頃に晩御飯という毎日で、朝は胸やけで朝食が採れませんでしたが、夕刻17時に簡単な間食をすることで晩御飯の量を落とし、1日4食とすることで減量と筋肉量UPに成功しました。1日2食の人が、4食にして、減量と筋肉量UPになるって不思議だと思われませんか?これがまさに戦略的な食事の一例です。

2.「3ケ月」は継続する

人のカラダは3ケ月前に食べたもので出来ているとも言われます。カラダが変わるために、食事改善も筋トレも最低3ケ月継続したいです。うまく行かない方は、間違いなく3ケ月前に諦めてしまっています。3ケ月以上継続できた方は必ず変化が現れています。しかし、いろいろな誘惑があって意外とこれが難しいので、トレーナーという存在が重要です。

3.食事を楽しんで採る

特に中高年のダイエットは、極端な糖質制限や、プロテインなどサプリに依存した食生活はお薦め出来ません。プロテインなどのサプリはもちろん有効ではありますが、たくさん採れば良いというものでなく、タイミングや量を考える必要があります。値段も高いので出来るだけ普段の食事でタンパク質やビタミンを摂取できるよう工夫した方が良いでしょう。

同じ食物を採るのでも、食べ合わせや食べる順番によって吸収が違ってきます。例えば食物の吸収が悪いと、便が緩かったり異臭がしたりすることがあります。そのような方は、効率的に食事が吸収できていない可能性があります。食事は辛いものではありません。うまく吸収できるように考えて楽しんで採りたいものです。