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ライフステージの充実と心身健康の関係

「健康診断で引っ掛かるようになってきた」
「腰が痛い・・・。肩こりがひどい・・・」
「こんな病気になるくらいだったら、もっと体に気を付けておけばよかった」
「人生の折り返し地点を過ぎたけど、これから健康に注意していきたい」

このような方は心身健康トレーニングをぜひ、お薦め致します。

若い時は体力があって、無理もききましたが、40歳を過ぎるとだんだんと筋肉量が落ちてきます。そうすると、体力が落ち、疲れやすくなり、体の機能が低下してきます。

また、それに比例して体重増加による体型の変化や高脂血症、中性脂肪、高血圧、血糖値などの健康診断の数値も徐々に悪くなり、生活習慣病になる確率も上がってきます。

 気にはなるものの、まだそんなに急に病気になる訳がない!
 まだまだ若いから!
 仕事が忙しい!
 子育てが忙しい!

などを理由にして自分の体の変化から目を背けてしまう。ほとんどの人がそのようにしています。

しかし、50代になると体の機能や生活習慣病のリスクはますます高まり、健康診断では再検査や実際に病気が発症したり、腰が痛い、膝や肩が痛いなど体調不良が現実に起こってしまったりと色々なことが問題になってきます。

そして60代、こんなになるならもっと体に気を付けおけば良かったと一念発起してこの時点からでも体の大切さに気が付き生活習慣を改めて、運動と健康的な食事の摂取を始める人はまだいいですが、まだ多くの人が重い腰が上がらず、

 年だからしょうがない。
 いまさら何をすれば分からない。

など残念ながらあきらめてしまう人がすごく多くいらっしゃいます。そのまま歳を重ねると、70代では、筋肉量を増やすなどして対策をした人とそうでない人で20歳くらいの体力の差が出てきてしまいます。いわゆる「健康格差」が生じるのです。

最終的には歩行やトイレ・風呂などの日常生活上の動作にも支障が出てしまい、生活の質が低下してしまいます。実際に、転倒→骨折→入院→寝たきり(認知症)という最悪なパターンをたどる高齢者が多いのです。

転倒をしないためにも、対策として筋力トレーニングで筋肉をつけることが不可欠です。健康で充実した日々を過ごすために、元気で体が動くうちに適切な筋力トレーニングを行うことが重要です。体は筋肉によって動かすことができ、筋肉があるから生きて行けるのです。

100歳でも筋肉は発達させることは可能です。しかし、40歳でも使わなければ筋肉は減少します。皆様のライフステージをより充実して日々楽しく生きて行くために、ぜひ筋力トレーニングをお薦め致します。

筋力トレーニングが心身健康にもたらす効果とは

筋力トレーニングを中心とした運動で心と体(身)と脳(心)の健康を保つ「心身健康」のメソッドが役に立ちます。このトレーニングへの取り組みは、人生の時期において、早ければ早いほどいいのです。

私達は病気になってから、健康のありがたみをしみじみと感じますが、病気や怪我になってから後悔するか、先に筋力トレーニングをして予防対策をするのか、どちらがいいでしょうか。

その考え方の違いが健康格差になるのです。

また、単に予防というだけではなくて、筋力トレーニングを行うことで、最高度の健康を手に入れ、生きがいを持ち、人生の充足感も高めることができるのです。以上のような、「心身健康」の理論は本当の健康を考える上でかかせない考え方なのです。

高齢者こそ、筋力トレーニングが必要

高齢者に関しても、同様の事がいえます。歳を重ねると、体の筋肉量が減少し、日常生活の色々な事(歩行やトイレ・入浴など)が難しくなります。転倒などで怪我をしやすくなるだけでなく、病気にもなりやすくなってしまいます。

地球上には重力がありますので、生きていく上で、ある程度の筋肉量が必要となるからです。それにはトレーニングで筋肉を鍛えるしかありません。

また、筋力トレーニングにより、閉鎖的になりがちな日常生活を、再び活動的な物に変える事ができます。活動的になることで、いきがいを持ち、人生の充実感や満足感を向上させることができます。

プロスキーで有名な三浦氏は、普段から重りを入れたリュックを背負い、足首にも重りを巻きつけてウォーキングをして、筋肉を鍛えています。頭脳も明晰で、登山にはさまざまな危険と隣り合わせですが、一瞬の判断力で、命拾いをしたことが多々あるそうです。

その的確な判断力はビジネスにも活かせられるそうです。このように、80歳で寝たきりになる人もいれば、トレーニングにより、三浦さんのように何でもチャレンジできる人になることもできるのです。

健康貯筋をしよう!

超高齢者社会に突入した現在、平均寿命は延びても、いかに健康でいられるか、いわゆる「健康寿命」を伸ばすかが課題となっております。そのためには、「健康貯筋」として日常の生活に意図的に運動を取り入れて、筋肉量を保つ必要があります。

筋肉は加齢に伴い、どんな人でも通常は減少をしていきます。しかし、筋力トレーニングを行うことにより何歳でも筋肉を増やすことは可能です。

筋肉が増えると

「基礎代謝が増え、疲れにくくなる」
「体力が向上し、活動的になる」
「ストレスに強くなり、ポジティブになれる」

といった効果があります。

基礎代謝が向上すると、姿勢やスタイルが良くなり、疲れにくくなります。

体力も向上し、趣味のスポーツにも成果が出るだけでなく、活動的になる事で、日常生活の満足度が向上します。ストレスに強くなることの他、メンタル面でも安定し、くよくよすることが少なくなり、何事もポジティブにとらえられるようにもなります。また、今まで眠っていた筋力を鍛えることで、脳内にもその神経回路が作られ、脳が活性化されるのです。

「健康貯筋」を増やすことで40代、50代では心身の機能が上がり、仕事の効率性や人間関係などのストレスの抵抗性も増え、クオリティの高い仕事が出来ます。

60代では仕事や子育ての人生が終わり、第二の人生をアクティブに夢をかなえることが出来ます。

70代では身体機能の低下により、様々な障害や病気の同年代の方が増える中、ご夫婦やご家族と共に健康で充実したライフステージを送ることができます。

80代になると転倒や病気により寝たきりや認知症になる方が増える中、いつまでも若々しく体の痛みや不調は少なく、ご家族と共に旅行や食事など生活を楽しんで充実した人生を送ることが出来ます。トレーニングをすることで、こんなにも良いことが起こるのです。

心身における無限の可能性

高齢の双子姉妹の「きんさんぎんさん」も、うつぶせの状態で重りのついた足を上げ下げして、筋力トレーニングをして筋肉をつけたことにより、体の機能や痴呆の症状が改善されていました。筋肉は100歳になっても、鍛えられることができるのです。

筋肉や心身における可能性は無限大です。

何歳になっても、筋力トレーニングで日々成長する自分を実感できます。その点でも、筋力トレーニングに取り組む意義は十分にあります。

また、寝たきりの高齢者に対しても、トレーナーがマッサージをしたり、足などを曲げたり伸ばしたり動かしたりして、うまく筋肉を刺激することで筋肉が衰えることを防ぎ、脳も活性化し、さまざまな改善例が見られるのです。